服で上達?

太極拳と銘打ったパンツを履いているだけで、勝手に練習の密度があがる。上手くできるようになる。形から入るのは、仕事や趣味の上達に関して効果があるんだという事を、このごろ痛感しています。

「形から入るなんてダサい」「上手い人になったつもりになっても、上手になるわけじゃない」と考え、かつてはジャージで練習していたのですが、最近「太極拳パンツ」と銘打って売られているズボンをはいて練習してみたところ、なんだかそれっぽい気分になって練習がはかどっています。

練習がはかどってると自分が思い込んでるだけかな?と疑問が出てきたので、どれだけ服が持つイメージが人の能力に影響するのか調べてみました。

ここで質問です。

Q.次の職業にピッタリな服装を想像してみて下さい。

お坊さん

野球選手

登山家

ビジネスマン

お医者さん

「お坊さん→袈裟。丸坊主」「野球選手→ユニフォームと帽子」「登山家→帽子、リュック、ピッケル」「ビジネスマン→スーツとネクタイ」「お医者さん→白衣」こんな感じで職業に対応した服装や、シンボル的なアイテムが思い浮かぶでしょう。このようなイメージは、時代によって変化はするものの、社会で生きる僕らに染みついたものと言えるでしょう。

袈裟、野球ユニフォーム、リュックやピッケル、スーツとネクタイ、白衣。これらを自分が着たところを想像してみて下さい。自分とはちがう業種が分かりやすいと思います。実際に着てもらってもかまいません。なんだか自分が服に対応した職業になったような気がしてきませんか?

アメリカの大学で、こうした心の反応を研究したところがありまして、「特定の職種に深く関わっている服を着ると、職種に応じた能力が高まる」事が分かっています。登山家なら忍耐力。お医者さんなら注意力といった感じに、それぞれの職務を果たすための能力が高くなります。服とは離れますが、別の研究ではアインシュタインの写真を見るだけで集中力が上がったというデータもありました。

つまりです。太極拳で高名な先生の写真や動画を見たり、太極拳ウェアを着るだけで上達が早くなるという、なんともありがたい話です。どのていど服にお金かけるかは、人によって判断が分かれるところでしょう。教室の先生ともなると、結構いいの着てる気がしますね。値段聞いた事無いですけど。

僕はパンツだけ太極拳ウェアの専門店で買いました。一本4000円くらいでしたが、丈夫だし肌ざわりも伸縮性も良く、洗濯してもシワになりにくい。モチベーションも上がって、買って良かったです。もっと早く買っとけばよかった。。。

ふと思ったんですが、ハロウィンでコスプレしてる人はどんな能力が上がるんでしょうね。どこかの大学で実験してくれるとうれしいなあ。