MBSR 宗教くさく無い瞑想テクニック

太極拳は「動く瞑想」とも呼ばれているので、瞑想について学ぶとたくさんのメリットが実感できます。昨今の流行りだと、「マインドフルネス瞑想」でしょうか。あのGoogleも取り入れている瞑想だとか。

ところが「マインドフルネス」とGoogleで検索すると、様々な瞑想法が検索ヒットします。なんだか怪しげな事を書いているサイトでもマインドフルネスという単語は使われてたりするので、関わりたく無いとブラウザのタブを閉じる人もいらっしゃると思います。

玉石混交な検索結果の中で、確かな拠り所のある瞑想法は無いのか?ありました。科学的に効果が実証されている手法。MBSRです。

MBSRとは、Mindfulness Based Stress Reductionの略で、マサチューセッツ州立大学にストレスクリニックとして設立されたマインドフルネスセンターを中心に世界で教えられている瞑想プログラムです。日本語では「マインドフルネスストレス低減法」と訳されています。

この瞑想プログラムの安心できるところは、日本の禅やインドのヨガの手法を取り入れているものの、宗教臭く無い事。また多くの心理学者によっていろいろな効果が実証されている事です。

プログラムを受講した患者が実感した効果としては、

・病気や事故の後遺症、その他生活している間に悪化してきた痛み。慢性疼痛の軽減

・ストレスの軽減

・免疫機能の向上

・集中力の増加

といったものが挙げられています。

「マインドフルネスストレス低減法」は、そのままのタイトルで書籍が販売されているので、気軽に読んで始められます。座って行う瞑想法から、仰向けに寝たまま、あるいはヨガのポーズを取りながら体の感覚を注意深く観察するエクササイズなど、太極拳でも使われる意識の持ち方を丁寧に解説してくれています。

僕もコロナ禍で外出自粛していた去年のGWから実践しています。座ってやる瞑想は初め15分も座ってられませんでしたが、毎日続けていると30分くらい座れるようになり、たいへんメンタルに良い感じです。

もちろん長く瞑想をされている方からすれば賛否あるようですが、瞑想なんてさっぱり分からないような僕にとっては特に害も無さそうなこれらの方法は魅力的でした。砂漠で宝物を見つけた気分です。

「で、MBSRって具体的にどうやるのよ?」といった事についてはここでは書きません。要約してやり方を正確に伝える自信が持てないからです。やる時の心構えが7つもあり、7つの心構えだけで12ページが割かれています。

書籍「マインドフルネスストレス低減法」は400ページにもなる本で全18章で構成されていますが、たまの土日に1章ずつでも読んでもらえれば、きっとみなさんの役に立つと思います。