基本の基本は足の裏

足の裏は大事だと良く言われています。太極拳にしろ他の武術にしろ、立って行うスポーツをする人にとっては重要な部位です。足の裏といってもけっこう面積が広いですが、その中でも太極拳や気功では「湧泉」と呼ばれるツボが特に重視されています。

湧泉ってどこにあるの?って話ですが

説明のため、恥ずかしながらきれいな足の裏を見せますと。

ここです湧泉

画像だけで分かり辛い方は、足裏・親指と人差し指の骨の間を伝ってカカトに向かって押していって下さい。だいたい画像の手人差し指で示したあたりに気持ちのいいポイントがあります。小ネタで、手の平ツボで重要とされる労宮も、手の親指、人差し指の骨の間を伝って手首に向かって押していくと見つけられます。

湧泉は腎臓につながっていると言われ、丹田、命門、会陰と並んで重要なポイント。穏やかさとリラックスをもたらす腎臓の機能を、湧泉を意識することで高められます。ここを毎日5秒マッサージするだけでも、「そういや湧泉ってどこだっけ?」てな時に意識しやすくなり、リラックスしたい時に湧泉を思い出すのに効果的かと思います。上級者は「湧泉で呼吸!」できる方もいらっしゃるようですが、難しいです(汗)

湧泉は足の裏にありますが、普段そんなに意識しないものの、足の裏はいろんな刺激を敏感に感じています。裸足で土の上を歩くのと、靴を履いて歩くのでは足裏の刺激量の差から、メンタルに及ぼす好影響が段違い。足の裏にごはん粒ついたらとっても不快なのは、そうした敏感さゆえなのかもしれません。

なるべく足裏の刺激を感じるために、裸足まではいかないものの、僕は5本指のくつ下でくつ底のうすい靴を履いて散歩するようにしています。厚底のスニーカーで散歩するよりはるかに刺激と地球を感じます。

そういえば、とある太極拳の練習会で、僕の先生の先生たる大先生が「先生、どんなこと考えて練習してるんですか?」と質問を受けていた事がありまして。大先生はつぶやくように「足の裏の。。。こととか」とおっしゃっていたのを今でも鮮明に覚えています。そのくらい足裏って大事なんですねえ。